数年前、十数年前の自分を思い返すと、今とはまったく違うことを思っていたり、感じていたりしたなあ、と思うことがある。
つまり、日々、新しいモノや人や出来事に出合って、価値観を揺さぶられたり、考え直させられたり、何かに目覚めたりしているということなのだろう。それは優柔不断ともまた少し違って、きっと、人の気持ちや考えは、死ぬまで変化し、進化し、発展していくのだろう。
後退に見えることでさえ、飛躍のために必要な序章であったりするから、人生はおもしろい。
なにひとつ新しいモノや人や出来事に出合わず、価値観を揺さぶられることも、考えを見つめ直すことも、何かに目覚めることもない人生よりは、いろいろなものに蹴飛ばされて、転がされて、くるくると皿回しの皿ように回されたほうが、心が耕され、人生は豊かになる。そんなふうに思う。
悲観はほどほどにしておこう。万象を肯定し、万象に感謝すれば、世の中はおもしろいことだらけで、人はどこへでも行きたいところに行けるような気がする。いや、もうすでにその場所にいるのに、景色が見えていないだけかもしれない。
視点や思考をほんの少し変えてみれば、きっと明るい景色が見えるはずだ。
まずは光の差すほうを見ることだ。さすれば、道はひらける。
真実はたぶんとてもシンプルだ。だから、ややこしく感じることは、おそらく自分の気持ちに問題がある。
もちろん、言うは易し行うは難し、だが、その言葉も少し理屈っぽいから、きっと真実ではない。言うも行うも易し。
そんなシンプルな気持ちでいられれば、物事はきっとうまくいく。
そう自分に言い聞かせて。

